…
大学の食堂
椅子に座って先生を待っている
🗣 ガヤガヤ
隣に知らない人が…
? あぁ バイト長引いたなぁ。
お腹減った、 頂きます
『…??』
? 大仏ちゃんはパスタ好き?
『えッ ?』
? やっぱりここのおすすめは、、ナポリタン。
ぁ、もしかしてあっさりしたものが好み?
? じゃぁ、そばも良いよ!
あとはぁ
『ぁぁッ、あの』
『順番に答えます…』
『パスタは好きです。でもナポリタンよりかは、カルボナーラの方が好きです。』
『ただぁ… 私は 大仏 という名前では無いので、
誰かとお間違えでは無いでしょうか?』
『…第一、どちら様ですか?』
…
サングラスを外して、
? 順番に答えます。
俺は 深町尚哉。
『…えッ !? ぁ すいません… 』
深町 あなたの名前は 要あなたちゃん。
『…?』
深町 でも研究室で大仏カップを使っているから、大仏ちゃん!
深町 聞かれて無いけど、先に答えておくと
27分かかるからです。
『ぁ…? 27分?』
深町 髪を整えて、それなりの服を着る。
どれだけ効率よくやっても 27分はかかる。
深町 だったら その分研究に費やした方がいいから。
深町 という事でこんな服を着るのは塾バイトの日に限られます。
『塾バイト?』
深町 そう。
深町 まぁ、食べながらでも調査できるから。
『ん…? 調査?』
高槻先生が来て椅子に座る
「お待たせ。」
『あッ、ここで何をs…』
私の唇に綺麗な手が、
「 シ--ッ ニコッ」
『はッ//』
深町 調べてきましたよ。
あの黄緑の子は綾音さんと同じ中距離の選手です。
これから大会出場を競う事になるライバルです。
で、あの赤のバラの子が綾音さんと奨学金を競って負けたという噂があります。
そしてメガネの子。あの子は2年生でマネージャーですが、元は自分も選手だったそうです。
怪我で断念したみたいです。
「全員気になるね。」
綾音 んッ! イッタぁ
針が出てくる
周りの子 えッ 針?
大丈夫?
綾音 イッタぁ
バラバラ
針が落ちてくる
「大丈夫?」
綾音 ちょっと刺しただけです。
「針をこちらに、」
「シューズにも針が入っていたそうだね。」
綾音 はい…
綾音 ごめんなさい。私、帰ります…
カバンをとると
綾音 ギャァァ
針の刺さった藁人形が
高槻先生が藁人形を拾う
ニコッ
「お話聞かせて貰ってもいいかな?」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!