第44話

44話
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2022/04/17 09:48
里から帰ってきてどのくらい経っただろうか。



鎹鴉が、「刀鍛冶の里に上弦の肆と上弦の伍が出た。そしてそれを蜜璃さん、霞柱様、炭治郎、もう一人の男の子が倒し、全員生きて帰ってきた」と連絡を伝えに来た。




私が里から帰ってすぐの出来事だったらしく、悔しい気持ちでいっぱいになった。



「あんま思い詰めんなよ。まだ怪我完全に治ってねェんだ、お前は早よ休んで治せ。」




師範の気遣いが余計に染みた。



何気ない気持ちで蝶屋敷に足を運ぶと、包帯だらけの蜜璃さんと霞柱様、そして昏睡状態の炭治郎と一人の男の子。



「あら、あなたちゃん!来てくれたの?」



「えぇ、少し暇だったもので。」




蜜璃さんに促されてベッドの際にある椅子に座らせてもらう。





「こちら、霞柱の無一郎くん。そして、炭治郎君とは知り合いよね。あっちは玄弥君よ。不死川さんの弟くん。」



「え!?」



「ちょっと、静かに!!しのぶちゃんに怒られちゃう!」



「師範の弟って鬼殺隊にいたんですか!?」




師範に唯一生き残ったが生き別れた弟がいることは知っていた。しかし鬼殺隊にいるなんて、師範の口からも聞いたことがなかった。



「あまり触れないであげてね。」

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