第33話

33話
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2022/02/20 07:04
ある日、私は任務に出かけていた。




今日倒した鬼は山の中の村にいて、三体で群れていた。
少し血鬼術が厄介だったが、問題なく倒したのだった。





そういえば米が切れかけていたので買い足さないといけない、なんて考えながら山を下る途中、木の根につまづいて転んでしまった。



「いっ…た…」




立ち上がろうと足を立て力を入れた瞬間、激痛が走る。試しに脛の上あたりを叩いてみるとかなり響く。脛を折ったようだ。



落ちていた太めの枝を足に添え、師範のために持ち歩いている包帯で固定した。




右足を引きずりながらなんとか蝶屋敷に到着し、玄関に倒れ込んだ。



「どうなさいました?あれ、あなた?どうしたの!?」



「アオイ、少し手を貸してくれない?足を折ってしまって。」



「足が!?カナヲー!ちょっと来て!早く!」




ドダドダドタ、と足音がして、カナヲが走ってきた。



「あなた?こ、これどうしたの?」



「足が折れてるの!しのぶ様、今診察してる患者いないわよね?診察室まで運ぶから手伝って!」



「うん!」

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