甘露寺さんが手際良く注文してくれる。これは相当慣れているな。
「あなたちゃんはどうして不死川さんのところへ行ったの?」
「私自身風の呼吸の使い手なんですけど、まぁ風柱の彼を選ぶのが妥当かと思いました。それに…昔、助けて頂いたんです。私の命の恩人で、私が今鬼狩りをしているのも彼の影響です。」
店員「桜餅と、いちご大福2つです〜」
桜餅多くないですか?三人で太りましょうと?
「なるほどねぇ。わたし、何かを感じ取ったわ。」
「あぁやっぱり!あの時のあなたさんですね。大きくなりましたねぇ。」
「えっと…?」
「ふふ、覚えてませんか?不死川さんがあなたを蝶屋敷まで連れてきてくださって、一時的に保護していたんですよ?」
「えぇ…覚えてないです。」
「その時代のあなたちゃん見てみたいわ!」
どうやら甘露寺さんは蛇柱様が好きらしい。(胡蝶さんがバラしてしまった。)
胡蝶さんの想い人は聞き出せないまま、お茶会はお開きとなった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。