第32話

32話
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2022/02/20 06:53
師範が任務に出かけたので、今日は久しぶりに休息を取ろうと思い、街へ向かった。最初に向かったのは煉獄さんとよく来る甘味処。あれから数回、ここへご一緒している。



「おばさん、大学芋ください。」




スイートポテトと大学芋を交互に食べているので、今日は大学芋。噛んだ瞬間のカリッとした感覚がたまらない。




「あなたか?」



「煉獄さん!」



「あなたも来ていたのか!長らく来ていなかったからここの味が恋しくなってな。隣へ座っても良いか?」



「ええ。煉獄さん、今から任務ですか?」



「そうだ。無限列車という列車で鬼が出ているらしい。恐らく十二鬼月だ。」



「そうですか。気をつけてくださいね。」



「ああ。最近鍛錬の調子はどうだ?うまくいっているか?」



「はい。型は全て完璧にできるようになりました。でも、攻撃の質を上げたいと思っています。」



「良い心がけだ。この任務が終わったら手合わせをしてみないか?」



「いいですね!楽しみにしています。」





「それじゃ、またな。」



「お気をつけて。」

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