優斗side
何時間だったんだろう…。
俺は考えるのをしばらく放棄して、ソファの上で仰向けになって頭を落ち着かせていた。
そんな時に俺の頭にふとがりさんとの会話な横切った。
蒼弥「優斗。家泊めて。親帰って来ない」
優斗「え、どっちも?」
蒼弥「うん。2、3日旅行だって」
優斗「そっか。いいよ、おいで」
蒼弥「ありがとう」
優斗「がりさん今日も帰らないの?」
蒼弥「帰ってもいなかったから。それに帰ってきたら連絡してって言ったから」
優斗「……そっか」
1週間以上の帰らない、親からの連絡なし。
がりさんの異変……
優斗「……いやいや、笑」
頭の中で整理すると何故か嫌な予感がして、自分で自分を否定する。
それでもやっぱり気になって俺はがりさん家に走っていった。
家に着くと鍵は開いていて簡単に中に入れた。
真っ暗な家の中を奥へと進んでいくと人の姿が見えた。
その姿を見た俺は絶句した。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。