第7話

#6 金さえあればなんて②
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2021/11/03 03:26
ホームルームが終わった後、僕は先生に呼ばれた
 










先生
坊ちゃん、ホームルームの事で少し生徒指導室に来てもらえませんか?
普通、ホームルーム・生徒指導室=さっき全く話を聞いていなかったから説教だと思うよね










 
 
 
でも、多分僕の場合は違うんだ
だってさっきもだけど
先生すら坊ちゃんっていうんだもん













ほんと嫌だよ



























コンコンコン ガチャッ
🐬
失礼します、僕です
先生
坊ちゃん…!よく来てくれた!!
とりあえずこのベットに寝ながらでも良いから少しだけいいかな、、?
も、もちろん嫌だったら良いんだよ!
うわ、凄い保険かけてくるじゃん






てか先生何を勘違いしてるんだろ
🐬
ね、先生
僕元気だよ?
あの時は ただぼーっとしてただけで…
先生
強がらないでください、坊ちゃん
強がってねーよ
先生
今執事様にお迎えを頼んでおります
その後の処置等は執事様からご連絡いただくかと………
ただぼーっとしてただけで
勝手に病気扱いされて…
挙句の果てには迎えを呼ばれて、、、、














知ってるよ
これって先生が自分を守る為だけにやってるということ






心配してくれてるんじゃない、






もし僕に何かあった時に自分に責任が
いかないようにしてるだけなんだ












先生ですら僕にこんな態度なんだ




   


🐬
……分かりました

帰りたくない






例えそう思っていても
ここで先生に反抗したところで
どうせ家に返されるのは分かってる












まぁ僕はそもそもこんなに居心地の悪い学校には居たくないからいいんだけどね














暫くして迎えが来たと先生から言われた












何人かの先生が執事に挨拶したいとか
お見送りをするとか言い出したけど
さすがにそれは嫌すぎて無理矢理断った
🐬
はぁ…疲れた
まだ学校に来て一時間も経っていないのにこんなに疲れるなんて…














そう思いながらトボトボと
校舎から門までの長い長い一直線を歩いていた



🐬
あっそういえば
体育館って外観工事してたよね
ふと先週まで工事していた体育館が
どうなったか見ようと後ろへ顔を向けた





🐬
んぇ、?あれってアイツ???
そこには体育館の前をうろうろしている
アイツがいた
🐬
フッ何授業サボってまであんなとこでうろうろしてるんだよ〜ㅋㅋㅋ
そう呟きながら手をふろうとした時、















誰か知らない5人組がアイツのもとにやって来て一緒に体育館に入っていった
🐬
あれ…?あんな友達いたっけ、、?
聞いたことないんだけどㅋ
🐬
誰なんだろ…
おかししいな…

アイツ、僕の事を王子様として言ってくるやつは全員嫌い!とか言ってたのに、、、













もしかしてアイツ以外に同じような考えを持ってる奴がいるんだろうか 







それなら心の底から嬉しい













 
でも、、、
それなら何故わざわざ僕の知らない所で
会うんだ??










 



何だか胸騒ぎがして
気づけば体育館の方にダッシュしていた









体育館のドアは閉められてしまっていたが
空気を入れ替えさせる小窓が空いていたので
そこから覗き込んだ
🐬
んん…上手く聞こえない
仝,ー#’%8;0¥―(.>
🧒
…はい
🧒
僕はチョンロ…様を騙し
親の会社が倒産したと嘘をつき
資金援助をしてもらうようにお願いします
聞こえない
チョンロ様を何だって?
🧒
ッッ騙します!








.
🐬
…うそ、で、しょ
ねぇ、、、うそ、、だよね、、、、





嘘だよね…!!!













初めの方は声が小さすぎて上手く聞こえなかったけど



僕が一番信頼してた


僕を友達だといってくれた


僕が大好きな


アイツがはっきりと
"俺を騙す"といったのは聞こえたッッッ……















信じられない















信じたくない















嫌だよっ嫌だよっ嫌だよっ
















アイツはそんな奴じゃない!!!!!
















でもハッキリと聞こえてしまったんだよッッ!














僕はどうしたらいいの?!!














僕は何を信じればいいの、、、?!!!














そう心の中で叫び、泣きながら
門の前にある車へと一直線に走った


執事
ぼっ、坊ちゃま、、、!!!
一体どうされたのですか!!!!
執事はとても慌てながら車のドアを開けた















執事がずっと心配の言葉を掛けてくれているのにも関わらず 全く聞きもしないで
車の中で大きな声をあげながら泣き続けた

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