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第1話

‪💐‬H. P. ×ハイビスカス
229
2022/10/11 12:33








セドリック・ディゴリー
セドリック・ディゴリー
幸せにできなくてごめん。
セドリック・ディゴリー
セドリック・ディゴリー
今まで本当にありがとう。





セドリックに振られて今日で1ヶ月が経つ。


セドリックは、ホグワーツの人気者。

顔も整っていて優しくて勤勉で、勉強も運動も難なくこなす。


そんな彼となんの取り柄もない私が、1年間一緒にいられたことが本当に不思議だった。


しかも2つも学年が違う。寮も違う。

うまくいくわけがなかった。


付き合い始めはよかったものの、だんだんと距離ができ、このような結果になってしまったのだと思う。





みんなが寝静まった夜、私は1人、グリフィンドールの談話室にあるソファに座っていた。


ぼーっと暖炉の炎を見つめていると、自然と涙が頬を流れた。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
あなた…?どうしたの?
あなた
ハリー…
パジャマのまま男子部屋から降りてきたハリーは私の隣にそっと座り、心配そうに見つめてきた。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
なんかあった…?
あなた
…ちょっとセドのことで。
私は涙を拭いながら答える。


付き合い始めたときも、別れたときも、セドリックと私のことはホグワーツ中に広まっていたため、既に知っていたハリーは無言で軽く頷いた。

あなた
バカだよね、私。もう1ヶ月も経つのに…。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
…あなたはバカなんかじゃない。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
それだけセドリックのことを想ってたってことでしょ?

予想外のハリーの言葉に、一度止めた涙が再び流れてきて、私は慌てて拭ったり深呼吸をしたりした。

ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
あと僕は…泣きたいときは泣けばいいと思う。
あなた
ハリー……ウッ
あなた
私ね、ほんとは気づいてたの…セドと私なんかがうまくいくわけないって…ヒック
あなた
なんの魅力もない私がずっと付き合っていられるなんて、ありえないのに…ウゥッ

ハリーの優しい言葉につい嗚咽が漏れ、思っていた気持ちを全部吐き出した。


ハリーはそんな私を否定することなくずっと話を聞いてくれていた。





あなた
だいぶ落ち着いたわ…ありがとう、ハリー

私の涙が収まった頃にはもう暖炉の炎は小さくなっていて、私の心とは反対に談話室を暗くしていた。

ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
よかった、またいつでも話聞くよ。
あなた
ありがとう、おやすみなさい。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
まって、あのさ…!
私が女子部屋に入ろうとすると、ハリーが突然大きな声を出した。
あなた
どうしたの?そんな大きい声出したら、みんな起きちゃうわ…((フフッ
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
あー、ごめん、えっと、
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
さっきあなたさ、自分のことなんの魅力もないって言ってたけど、そんなことないよ。
あなた
えっ…?
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
だから、その、
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
僕にはとっても魅力的に見えてるよってこと…
あなた
ありがとう…⸝⸝

私が微笑むとハリーは私の頭の上に右手を乗せ、優しく撫でた。


ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
僕ならいつでもあなたを幸せにする準備できてるから。



私の心臓がばくばくと大きく音を立てる。



ハリーのこと、ずっと友達だと思ってた…




だけど、なんだか、




新しい恋の予感がする。






















【ハイビスカス・・・新しい恋】

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