コウは幼なじみで同じ学校のひとつ上の先輩だ。
よかった……1人ではない……よかったよかった……
でも……なんで?
わたしはなんでこんな場所にいるの?
お母さん……
――私たちバレス族は昔からの固有の土地で暮らしていた、これは聞いた話だが――
――第二次世界大戦が終わってからはすぐラウラ国に占領された――
――豊かな資源のある私たちの土地を占領して、私たちバレス族を弾圧してきた――
――何も悪いことをしていないのに――
――自分達の益になることならなんでもするラウラ国はそういう国だ、きっと私たちの土地を使って資源を掘り起こすつもりだろう――
――私とコウは生まれた時から施設にいた一部のバレス族は監視されているし管理の元だが固有の領土で暮らしている――
――噂では施設同等に劣悪だとか――
――今回は施設と領土にあいつらが攻めてきたらしい――
首を降らないでよ……ねぇ
嘘だっていってよ……
お母さんが心配だもん
”サラだけは逃げて”
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。