そこは小さいお洒落な美容院。
奥の方から拓巳君が出てきて。
そう言って奥へ行くと、
額縁に入った大きな写真を持ってきた。
幼稚園くらいの女の子を連れ、
まっつんがやってきた。
美香はお腹をさすった。
美容院を出てしばらく歩いた所に、
小さなカフェが。
今日は智の誕生日。
7月1日。
『連れて行きたい所があんねん。』て。
まさか、またみんなに会えるなんて…
昔に戻ったみたいで、
とても幸せな時間が流れた。
と、大きなケーキが登場して。
照明を消して、
きぃ君のギターの演奏に合わせて、
みんなで、ハッピーバースデーの歌を歌う。
みんなの笑顔、
嬉しそうな智の顔。
最高に幸せだ。
智はあみちゃんを抱っこしながら、
2人でロウソクを消した。
28歳、おめでとー!!!!
智はポケットから小さな箱を取り出し、
私の前へ。
ひざまずき、小さな箱を開けた。
中には指輪があって。
静まり返る店内。
ダメだ…
嬉しすぎて…
頭が真っ白だ…
すると、
あみちゃんがニコニコしながら聞いてきて。
私はしゃがんで、あみちゃんに答えた。
するとみんなが、
智が左手の薬指に指輪をはめてくれた。
嬉しくて、2人で顔を見合わせ笑った。
すると突然、美香が大きな声で、
静まり返る店内に、BGMだけが流れてる。
聞くところによると、
智は作詞や作曲、
おまけに、ダンスの振付師もしていて、
とてもとても活躍してるそう。
智からなんとなくは聞いてたけど、
まさか、ここまでとは…
いや、頑張りすぎだよ…
私は空いた口が塞がらなかった。
私を見てみんなが笑った。
そんなにすごくなっちゃったなんて…
でも、あの時の私の選択が、
間違ってなかったんだって思ったら、
嬉しかった。
あゆみさんが外に私をよんだ。
美香がやってきた。
照れてしまったのか、
足早に店内へ戻ってしまう。
それから、
楽しい時間は過ぎるのが早くて。
あっという間に終電の時間。
時計を見た私に、
駅まで歩く。
ポケットから赤い巾着袋を出して、
ビー玉を入れた。
そんなこんなで、智はうちに泊まる事に。
2人であまーい夜を過ごす…
はずだったけど…
シャワーを浴びて、
ベッドに入って、
ギューって、智にからみついたら、
いつの間にか寝てしまったようで…
お酒も入ってたからな…
ごめんね、智…
目を開けると、
智の顔がすぐそこにあって、
慌てて布団で顔を隠す。
完全に、寝顔…見られたよね…
洗面台で顔を洗って、テーブルへ。
そこには、鮭と、目玉焼きと、
お味噌汁とご飯が…
美味しそう!!
お味噌汁をこぼしてしまう。
そう言ってこぼしたお味噌汁を、
布巾で拭いてくれる。
すごく丁寧に…
すっごく丁寧に…
すんごーく丁寧に…
って…
丁寧すぎないか??( ̄▽ ̄;)
もしかして、
めちゃくちゃ綺麗好きとか!?
キッチンを見ると…(¬_¬)チラッ
ピッカピカだぁー!!(ノ◻︎<)スゴッ
大丈夫かぁ!?私…_| ̄|○チーン
っていう心配もあるけど。笑
これから何があっても、
この人となら乗り越えていける気がして。
あの10年があったから、
あの10年のおかげで、
私たちは大人になって、
また、恋をしている。
いろいろあったけど、
いろいろあると思うけど、
いっぱいいっぱい幸せになろうね!
私たちを引き寄せたあのビー玉は、
2人の写真の前で、キラキラ輝いている。
神山智洋☆おまけストーリー
◇エンディング◇
♪人生はすばらしい♪
by ジャニーズWEST
【終わり】
私のなっがいなっがい、
欲望の塊のような妄想話にお付き合いくださり、
誠にありがとうございましたm(_ _)m
また時間があったら書いていこうと思ってますので、フォロー頂けたら嬉しいです!
(((o(*゚▽゚*)o)))♡アリガトウゴザイマシタ!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。