楓side
今日も朝から二人は水やりへ行く。
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急に水がでる機械がおかしくなった。
壊れていたみたいで一気に水がかかった。
その時水に滑って視界が傾いた。
偶然そこを通っていた海斗が私を支えてくれた。
私は水がかかりながらも水を止めた。
海斗side
生徒の騒がしい声が聞こえた。
なんだと思ったら楓が水やりしていた機械が壊れて水が溢れている。その時楓が足を滑らせて転びそうになった。
慌てて楓の体を支えられた。
…しまった。
楓がジャケットをサロンに置いてきた上シャツ一枚で水がかかって下着が思いきり透けている。
俺は楓に自分のジャケットを着せると楓の腕をひっぱってその場から立ち去って保健室に連れて行った。
焦ってしまい少し楓の腕を掴む手が強くなってしまったかもしれない。
楓が俺を殴ってきた
それは反則だ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!