第39話
38話 目覚め
光が差し込んで瞼の上からでも明るいのが分かる、ゆっくりと目を開けるとそこには真っ白な何か。
なんだこれはと思い首を傾げるとその白は無くなった、いや、正しくは私から離れた。
うまく喋れない。童磨の血気術…
鬼でもこんなに効き目あるんだ…
自分でもわかる痛々しい
まぁ、胡蝶さんじゃなくて私だから百倍マシなんだろうね
目に涙をいっぱい溜めて怒るアオイちゃんがすごく微笑ましかった
にやける頬を抑える
出て行こうとするアオイちゃんを引き止める
アオイちゃんは黙って部屋から出て行った
とゆうか、胡蝶さんなんて言ったの…
ポスッ枕に頭を置いてぼーっと天井を見つめていると、部屋に誰かが入ってくる気配がしてパッとそっちに目をやる
私は一瞬だけ固まった
入ってきた人が私を毛嫌いしていたであろう
胡蝶しのぶさんだったから
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