第76話

理解
2,088
2019/08/02 01:34





それからまた数週間。



未だに事務所との話はつかない。



玲於くんは結構な頻度で話し合いしてくれてる。




でもまだ許可をもらえない。




私も玲於くんも許してもらって、
結婚を喜んでもらいたい。




だから、たとえ時間がかかっても理解してもらう。










今は一人で講義が終わったから歩いて帰ってる。







すると後ろから、声をかけられた。








HIRO
あなたちゃん
あなた

HIROさん、お久しぶりです!

HIRO
久しぶり


笑顔で話してくれる。



私が嫌われてるわけではなさそうだからまだ安心。





HIRO
今時間ある?
ちょっとどっかで話せない?
あなた

大丈夫です




そう言って、私が勧めたすぐ近くの静かなカフェに入った。



HIRO
雰囲気のある店だね
あなた

はい、実は結構前に隼くんに教えて
もらったんです笑







ドリンクがきた











あなた

あの、私たちのこと話してもいいですか?

HIRO
それを話したくて誘ったから笑
あなた

あ、はい笑

HIRO
まず、問題は、年の差。あなたちゃんは
まだ若いから、付き合った期間が短いか、未成年に手を出していたと思われる。
HIRO
事実だし、今となっては問題ないが、
世間の目やファンからの反応は優しい
ものではないと思う。
あなた

わかります。

あなた

でも、私はそれでも彼と家族になりたくて
彼もそう思ってくれてて、

あなた

私たちにはお互いが必要なんです。

あなた

私がいることが玲於くんの力になるし、
玲於くんがいることが私の力になる。

あなた

私なら、玲於くんをよりかっこよくて、
最高で、評価される表現者にできます。

あなた

私が玲於くんを支えて引っ張っていきます

あなた

だからそのためには、結婚したいんです。

あなた

でも、HIROさんたちに理解してもらえないならできないと思ってはいます。

あなた

どうか、許可をいただけませんか?












私の思いは言えた。










HIROさんの心に、強く、深く、響いてるといいな。






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