あれから2日。
今日は急に呼び出された。
玲於くんと私は隣り合って座り、反対側にHIROさんたちが座る。
私がこの前言ったことが余計だったかな…
緊張する。
私も玲於くんも驚きすぎて固まる。
でも玲於くんはすぐに自分を取り戻し、
そう言って頭を下げた。
私もまだあまり理解が追いついてないけど、
反射的に頭を下げた。
そして頭を上げてすぐに玲於くんの方を見ると、
玲於くんも私を見ていた。
そして微笑み合う。
うれしいとしか言えない。
帰りは玲於くんの後ろを歩いた。
いつもよりも、強く、頼りに感じられた。
今までだったら昼間は外では手を繋がなかった。
でも、もう夫婦になる。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!