第23話

約束
2,745
2019/04/04 02:48






今、玲於くん、私のこと好きって言ったよね?










え、うそ、












え、え、?うそでしょ⁈















玲於くんは、そうやって混乱してなにも言わずに
表情だけが変わっていた私を見て、













私の好きな、優しい笑みを浮かべた。















玲於「ごめん、急すぎるよね。」




あなた「うん、急すぎ。」













すると、玲於くんは話してくれた。









_________玲於_________________________

俺、バクステであなたちゃんに会って、まず、
どタイプだった。ま、見た目の話。笑
でも、俺、見た目だけで決めるタイプじゃないし、話聞けば中学生だし、ないなって思った。

で、昨日の夜、また会って、あなたちゃんのこと、
いろいろ聞いて、見て、めっちゃ惹かれた。
それで、思わずLINE渡しちゃったんだ。

でも、やっぱいろいろ考えて、中学生はさすがにダメだよなって思って。
じゃ、最後に一回会って話して終わりにしようと思ったんだ。


でも、今日話して、俺、確信した。
あなたちゃんのことが好きなんだって。


________________________________________







玲於くん、ほんとに思ってくれてたんだ。










思わず涙が溢れた。












あなた「うっ、うん、、ありがとう!」






玲於くんの目を見て、そう言った。












すると、玲於くんはまた、優しく笑って、私の頭を
撫でてくれた。














玲於「好きだよ。あなたちゃん。」








あなた「私も好きだよ。玲於くん。」




















玲於「でも、付き合うのはできないんだ。」



あなた「うん、わかるよ。私がまだ子供だから」



玲於「うん。でも、あなたちゃんが子供なのは、
高校卒業するまで。」


あなた「え?、うん…」














玲於「だから、それまで、他の男のとこ行かないで
俺のことだけ思っててくれませんか?」















私は驚いたけど、答えは迷わずに出た。












あなた「はいっ、もちろんです!」













まさか、そこまでしてくれるなんて、思ってもみなかった。


だって周りからしたらまだ出会ったばっかじゃん。
危ないって言われちゃう。












でも、私たちには、今まで過ごした時間なんて、
全く関係なかった。














これから会えない時間に、離れた場所で
お互いをどう思い合って過ごすか。









そして、どうやって再開の時を待つのか。











周りにはわかってもらえないかもしれないけど、

それが私たちの未来にとって、
なによりも大切なことだと、
言葉を交わさなくてもわかり合っていた。




























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