________午後10時12分__________________
合コン(?)が終わり、みんなで店の外に出て、
何人かずつでいろんな話をしている。
東京の夜には活気がある。
意外と楽しかったかも、
ま、もう行かないけど、
そんなことを思っていたら、
2歳年上の、大橋悠人(ゆうと)先輩に
話しかけられた。
正直この人とはあんまり喋ったイメージがない。
意外。
意外すぎた。
落ち着いてそうで、クールそうな人だと思ったのに、
でも、私はいい人そうだと思ったし、
断る理由がないから、
そう答えた。
待って、こんくらいいいよね?
や、ダメ?
や、いいっしょ
ま、いいや
もう交換しちゃったし。
悠人先輩とも少し話したあとで、
解散することになった。
カラオケに行こうとなり、私も誘われたが、
断った。
今日はもう帰ろう。
そう思って駅に向かいながスマホをポケットから
取り出す。
画面をつけると、
玲於くんからLINEがきていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。