2023.03.01
今日は高校の卒業式。
私は家から遠くない、そこそこレベルの高い高校に
進学していた。
そして、大学は東京の有名私立大学に決まった。
理由は、就職のために有名なとこにしたかったから。
そして、
東京の方が玲於くんと再会できる可能性が高いと思ったから。
もちろん、彼のことを忘れるわけない。
忘れられない。
高校で、周りの友達に彼氏ができるなか、
私は一度も付き合わなかった。
自分で言うのもなんだが、結構モテてた。
だけど、一度も付き合うことはなかった。
そりゃ、恋愛して、青春したいなと思うことは何回も
あったけど、恋愛以外で青春を楽しめたと思う。
そして、私が熱を費やしていたのは、ダンスだ。
週に5回通っていた。
玲於くん含めてGENERATIONSと出会ったのが
きっかけで、ダンスに興味をもった。
そして、すぐにダンスのレッスンを受け始めた。
中2から始めるのはわりと遅いのかもしれないけど、
頑張っていた。
そして、めちゃめちゃ上達したと、自分でも思う。
そして、いろんなコンテストで入賞したり、バトルで
優勝したりできるようにもなっていた。
通っていたスクールでレッスンを開かせてもらえるようにもなっていた。
私は東京に出て、ダンスのレッスンを受けながら、自分のクラスも持たせてもらえる。
東京で、頑張って、ダンサーになる。
そして、
いつか玲於くんと再会して、一緒に踊りたい。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!