私たちはその後すぐに婚姻届を提出しに行った。
嬉しいなっ
ひっそりと私の肩にとまっていた虫は飛んでいった。
私の声に驚いて逃げっていったようにも見えなくなかった。
ねえ、
玲於くん、
爆笑しすぎ。
私のさっきの真似をしてくる。
笑いがだいぶおさまったみたい。
そう言って抱きしめられる。
端っことはいえ、道の途中なのに。
珍しいな。
私が見上げて腕の中でそういうと、
玲於くんの顔はどんどん赤くなっていった。
涙が溢れてくる。
そう言って私は涙目で、涙目の玲於くんを見つめた。
そうして唇を重ねた。
________あなた________________
どんなときも、どこにいても、
玲於くんを支えます。
________玲於____________________
どんなときも、どんなに離れていても、
あなたを世界で一番愛します。
________END______________________
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!