私の気持ちは知りもせず
陣痛は始まってしまう
1人目だし、出産なんて当たり前だけど初めてのことで
喜びよりも、その時だけ不安だらけで胸が張り裂けそうだった
夫が手を握ってくれる中、何とか1人目の子を産むことが出来た。
その安心と喜びもつかの間、
3ヶ月後にはまた新たな命が芽生えていた。
あの痛さがこの後6回も続くことになるの?と、考えただけで憂鬱になってしまう。
そしてすぐに2人目を産む出産日になってしまった
時間が進むのは早い、早すぎる。
今回は夫が仕事で少し遅れて出産に立ち会うことが出来なかったが、助産師さんにも声をかけてもらい
今回も無事2人目を出産することが出来た。
と、思ったら
もう三人目…笑
初めての出産ではなかったから、1回目の時よりは痛みが軽減したように感じられた。
三人目も無事に2回目とはまたさらに痛みが軽減して出産することが出来た。
そして、4人目、5人目、6人目……
7人目を産むことが出来た。
流石に何回も出産していると、子宮口が開きやすくなって、痛みが軽減して出産できるようになって、始め思っていた不安なんて微塵も感じなくなっていた。
本当に7人産むことが出来た!笑
今思うと全員男の子笑
女の子は7人も産んだのに1人もいなかった。
それでも、
嬉しさと達成感に浸っていた時間だった。
私は強運の持ち主、
近々死んでしまうのかとも思った。
その言葉が嘘のように思えた…。
『8人目』という言葉に……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。