第3話

願い事 《赤×紫》
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2019/07/20 15:48
潤side


今日は、七夕。
織姫と彦星が年に1度、会うことが許される日。


潤『翔くん、一緒に願い事、書かない?』


翔『願い事?』


潤『そ!今日は、七夕だろ?だから、願い事を書いて、お互いに見せ合うの。』


翔『そっか。七夕か。書こうかな。』


俺は、何を願おう……
照れくさいけど、『翔くんとずっと一緒にいられますように。』


翔『潤~。何書いたの?』


潤『まだ、ダメ!せーので見せ合うの!』


翔『あはは!分かった。』


潤『いくよ?せーの!』


えっと…
『今年も、色々な国を旅行出来ますように。』


…恥ずかしい
俺ばかりが、翔くんのことを好きみたいだ。


翔『…ふふ……あはは!』


潤『なんだよ!何が面白いんだよ!』


翔『だって、あからさまに落ち込むんだもん。』


すると、翔くんはもう1枚短冊を出した。
『潤とずっと一緒にいられますように。』


潤『えっ?これ、』


翔『こっちが、本当の願い事。』


潤『翔くん…』


翔『願い事、叶えような。』


織姫と彦星が出会えますように。
温かい腕の中で、そっと願った。

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