第123話

ep.123
13,205
2020/10/18 18:39
きむくんを待って


そろそろ2時間…


you
you
やっぱ…来ないか…
ザッ…




そこには
てひょん
てひょん
はぁ…はぁ…


息を切らせたきむくんがいた
you
you
…っ!?…きむく…


ギュッ。
てひょん
てひょん
ごめん…ごめんな…
俺…俺っ…

ギュッ。


私は強く抱きしめ返した
you
you
大丈夫…
全部聞くから。



それからベンチに座って


きむくんはゆっくり口を開いた
てひょん
てひょん
俺、高校上がるまでおばあちゃんに育ててもらってたんだ。だから、ヌナとヒョンは本当の兄弟じゃない。はとこなんだ…
you
you
…っ!?
じゃあ…ちょんくんは…?
てひょん
てひょん
グガがいとこなのは本当だよ
でもグガといとこなのは俺だけ。
二人は違う。
you
you
…っ…
てひょん
てひょん
俺の親は俺がまだ赤ん坊の時に事故で亡くなったらしい。だから親の記憶は何もない…。
それからずっとおばあちゃんに育てられてきたんだ
てひょん
てひょん
でも…俺が高校に上がる年に倒れたんだ。
それからは学校の先生っていうのもあってヒョンの家で暮らすようになった。
てひょん
てひょん
…でも、ここんとこばあちゃんの病状が悪化してて1ヶ月前に…亡くなったんだ。
you
you
え…。そん…な…
てひょん
てひょん
だから俺には家族がいない…
そう思ってた。それであんなことして…
you
you
…っ。


ギュッ…
you
you
辛かったね…
大丈夫…。きむくんは一人じゃないよ。


そう言って私は強く抱きしめた


その後きむくんは



小さな子供のように泣き続けた

プリ小説オーディオドラマ