カムバも終えてひと段落つき始めた。




だからと言って休みがたくさんもらえるという訳でもなく、
私たちはレッスン、打ち合わせ、撮影などなど、
毎日やることに追われている。




ナヨン「ミナ、あんた顔色悪くない？」



ミナ「え、そうかな…？」




確かにフラフラする気がするし、
頭が痛い気もするような…。




ジョンヨン「ちょっと休んだ方がいいんじゃない？」



サナ「マネオンニ呼んでこようか？」



ミナ「大丈夫…！このレッスン後に撮影も控えてるでしょ？だから迷惑かける訳にはにはいかないし！」




と言って私はみんなに笑顔を見せた。




チェヨン「そうだ！今から私休憩入るからスポーツドリンク買ってくるよ！」



ミナ「ごめんね…ありがとうチェヨン。」




今日は1人ずつ休憩を取るから、
今から休憩に入るチェヨンがそう言ってくれ、
お言葉に甘えることにした。




水筒にお茶しか入ってなかったしね…。




チェヨン「じゃあ行ってきまーす！」




そう言ってチェヨンは小走り気味に練習室を出て行った。




ナヨン「じゃあ再開するけど苦しかったら休むんだよ？」



ミナ「分かった、ありがとうナヨンオンニ。」




そう言ったのに…。




メンバーにもこえをかけてもらったのに…。




バタンッ…！




ナヨン「え、ちょ…！ミナ！？」



ジヒョ「ちょっと誰か携帯すぐ出せる！？マネオンニ呼んで！」



ダヒョン「私持ってる…！」



ツウィ「ミナオンニ大丈夫！？」



ダヒョン「あ、もしもしマネオンニですか？」



モモ「保冷剤あるよ！」




みんなの心配してくれている声が聞こえる…。




私倒れたんだ…。




理解はできても起き上がることは出来なかった。




―――




目を開けると外は暗く、見たことのないベッドで寝ていた。




ミナ「ここは…？」




そして手に温もりを感じて、そちらに視線を落とす。




チェヨン「あ、ミナオンニ起きた…？」



ミナ「チェヨン…？ここどこ？」



チェヨン「病院だよ。」




少しずつ状況が理解出来た。




レッスン中に倒れた私はそのまま病院に運ばれたのだろう。




ミナ「なんでチェヨンがここに…？」




あの後は確か撮影があったはず…。




チェヨン「ミナオンニが倒れた時私だけいなくて何も出来なかったから…。みんなに頭下げて病院にいさせてもらうことにしたの。」



ミナ「そんな…！だってあの時チェヨンは私のためにスポーツドリンク買おうとしていなかったんだから…！」




悲しそうな顔をするチェヨンにそう訴えた。




だけどチェヨンは
「ごめんね、何も出来なくて…。」と言って
自分を責めているように見える。




ミナ「謝らないで…。私は嬉しかったんだから…。」



チェヨン「え？」



ミナ「メンバーにこんなに愛されてるんだなって感じたし、チェヨンが落ち込む必要なんてない…！それに体調管理はしっかりしないとって改めて思ったよ…？」




するとチェヨンはニコッと笑って




チェヨン「そっか、よかった…。」




と言った。




ミナ「onceがミチェン好きな理由が分かったかも（笑）」



チェヨン「え？」




チェヨンと私のコンビ、
通称ミチェンはonceの中でものすごい人気だ。




私たち本人、
なんでなのかさっぱり分からないんだけどね（笑）




だけど…




ミナ「きっと私がチェヨンの前だと誰よりも真の笑顔でいられるからだね（笑）」




きっとこれが理由。




するとチェヨンも




チェヨン「そんなの私もだよ？（笑）ミナオンニといる時が1番真の笑顔でいられる。」




と言ってくれた。




ミナ「ふふっ（笑）ありがとう。」



チェヨン「うん（笑）」




こうやってありがとうを伝えたら
素直に頷いてくれるチェヨンも大好きだよ。




チェヨン「ミナオンニ、早く良くなってね？」



ミナ「うん、もちろん。」




メンバーが待ってる安心感があるから
すぐ回復しちゃいそうだよ。




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