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2020/04/30

第6話

06


このプロジェクトでしか知り得ない

あなたの本当の辛さが、そこにはあった





最後のステージを終えた後、楽屋のソファーで

苦しそうに息を吐くあなたのそばに寄り添うのは西畑




苦しいよな、大丈夫やから、と

その声もしっかりカメラに収まっている。











いろんな機能が衰退していく中、

手足の筋力の低下が一時的にストップしたと思えば

襲ってきたのは、肺や気管の機能の低下だった。








最後のステージをやりきって

大泣きしたその代償にあなたを襲ったのは呼吸のしづらさ。





これまでも何度かあったけど

溢れ出る涙が余計に邪魔をして、

しっかり酸素が入ってない状態だった





「 酸素スプレー貰ってきます? 」



道枝が画面の隅で、西畑にそう問いかけ

そうやな、と頷いたとたんどこかへ走っていった







「 宮さん、これ持ってて下さい 」



「 俺? 」




カメラを回していた大西は

マネージャーにカメラを託してあなたの元へ駆け寄る。







「 あなたちゃん、僕の真似して? 」





「 っ、はぁ、 」




「 吸ってー 」




「 っすぅー、っ 」




「 そうそう、次吐いてー 」




「 っはぁ、 」












そうそう上手、って、あなたの呼吸を促した大西










メンバー達は、そんなデリケートな部分まで全部

あなたが最後まで戦った証をしっかりと残していた。