第10話

悪夢
9,773
2018/07/24 11:37
望side
やっぱり、あなたがおかしい。
今日の朝も、いつもみたいに抱きついたりしたけど
いつものあなたと違った。
望「じゅーんーたーくーんー」
淳太「ん?なんや?」
望「やっぱりあなたおかしいで…?」
淳太「やっぱりのんちゃんも思うよなぁ…。ていうかほかのメンバーも気になり始めてるし…。」
濱田「全員に聞いてみる?あなたのこと」
神山「俺もその方がええと思うよ。何よりあなたのためや。」
淳太「…そうするか。」
望「おーい、みんな〜」
WEST‐望 淳太 神山 濱田 あなた「なにー?」
淳太「ちょっと相談があるから来て〜」
シゲ「相談って、あなたのこと?」
淳太「そうや」
照史「やっぱり最近おかしいよなぁ…」
流星「俺も朝、あなたと話しとったけどいつもと反応違ったで」
シゲ「そうやねん!なんか疲れてんのかな…」
望「あなたのことやから無理してるとか?」
神山「どっちも有り得るな…」
濱田「でもやっぱり本人に聞くのがええんちゃう?」
淳太「…そうやな。とりあえず今日もみんな仕事あるし、いつも通りにするんやで」
WEST‐淳太「おう!/うん!」
あなたside
今日は午後には仕事が終わるらしい。
正直助かったけど…
やっぱり1人は心細いな…。
マネ「あなた〜、今日はもう仕事ないから帰ってもいいよ」
『あ、はーい』
鈴木さん(マネージャー)に家までついてきてもらおうかな…
でも迷惑かけたくない…
ガチャッ
?「うおっ!すいません!」
『いえ!こちらこそ…って、勝利くん?』
佐藤「あ、あなたちゃん!」
『久しぶり…?だね』
佐藤「だね!あ、そうだ。この後仕事ある?」
『もうないで?』
佐藤「久しぶりに遊びに行こ!俺も午後は仕事ないし」
『え、いいの?あ、でも…』
またストーカーとか出たらどうしよ…
佐藤「ん?なんか予定あった?」
『いや、実は最近な……(ストーカーのことを話す)』
佐藤「……そうだったんだ」
『でもメンバーには話せてないねん…。迷惑かけたくないし…』
佐藤「うーん…じゃあ今日は帰ろう!家まで送る!」
『でも…』
佐藤「あと、1つだけ言わせて?」
『え…?』
佐藤「多分メンバーのみんなは迷惑とか思ったことないと思うよ。
逆にメンバーなんだから、たくさん迷惑かけてもいいんじゃない?」
『……そうかな…。』
佐藤「うん!ほら、帰ろう!」
『……うん』
帰り、勝利くんはうちが怖くないようにずっと手を繋いでくれていた。
『…勝利くんありがとう。もうすぐそこやから大丈夫。』
佐藤「わかった。ちゃんとメンバーのみんなに相談するんだよ?」
『うん!またね!』
佐藤「またねー」
ガチャッ
リビングに入ると、もうみんな帰ってきていた。
でもいつもと雰囲気違う…
『み、みんな仕事は?』
淳太「おかえり。みんな今日は早めに終わったんや。」
淳太の声が、いつもより低い。
『そ、そうなんや…。でもなんで…』
神山「あなた。ちょっと話したいことあるから座って?」
神ちゃんも、いつもより声が低い。
『わかった…』
ガタッ
みんな、こっちをじーっと見たり、下を向いたりしている。
『話って…?』
多分ストーカーの事だよなぁ…
淳太「あなた、最近俺らに隠してることってない?」
『か、隠してること…』
濱田「本当のこと言って。迷惑とか、そういうこと考えなくてもええんやからな。」
『……最近、帰りが夜遅くなること多いやん。それで多分…ストーカーされてんねん。』
WEST‐あなた「!?」
神山「今日は大丈夫だったん?」
『今日は、帰る時に勝利くんに会って、家の近くまでついてきてくれた。』
神山「そっか…」
照史「どうする?もう次のライブも始まってくるし、早いとこ捕まえな危ないで」
淳太「そこだよなぁ…」
でも、ストーカーは見つからず、ライブの日が来てしまった。

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