第10話

青と灰色
110
2019/08/02 09:36
袖丈が覚束無い夏の終わり
明け方の電車揺られて思い出した
懐かしいあの風景
たくさんの遠回りを繰り返して
同じような町並みがただ通り過ぎた
窓に僕が映ってる
君は今もあのころみたい居るのだろうか
ひしゃげで曲がった自転車で走った
馬鹿ばかしい綱渡り膝に滲んだ血
今はなんだがひどく虚しい


どれだけ背丈が変わろうとも
変わらない何かがありますように
くだらない面影に励まされ
今も歌う
今も歌う
今も歌う
手の震えがヤバい…←

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