第37話

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2020/04/09 01:38
無惨「兄上っ!」
炭治郎「兄さん!」
煉獄「ひかる!!!」
それに続いてぞろぞろぞろぞろ鬼殺隊が入ってきた。
ハル「み゛ん゛な゛ぁぁぁあ!!!おせぇよぉ!」
伊黒「泣くな、喚くな、みっともない」
ハル「酷いっ!」
不死川「おい鬼ィ。さっさと須賀から離れろォ。ぶっ飛ばすぞォ」
多分この人は汀音が俺から離れてもぶっ飛ばすよね知ってる。
汀音「ふふっ鬼狩りさん達遅いねぇ。安心して、有惨様はもう殺さない。私が殺すのは…」
そう言って汀音が指を指したのは
無惨「ふん、そんなこったろうと思った」
ハル「ちょ、おい汀音?!」
俺が引き止める前にどんどん汀音は無惨に近づいて行く
あーくそ身体が動かん
無惨「お前が鬼を増やしていたとは…勝手に私の血を研究したな」
汀音「無惨様は結構血を垂らしたところ拭かないですからねぇ。簡単に手に入りましたよ。ちゃんとお片付けしないからですよぉ」
おい、文脈から言い方に至るまで全てにおいて煽ってるぞほれみろ、無惨が青筋たててるぞ
汀音が無惨に爪を振り上げた瞬間、
ハル「や、めろぉ!」
これが火事場の馬鹿力だろうか一気に身体が動いた。そして俺は迷わず無惨と汀音の間に立ち、無惨を背に庇った。
ハル「汀音!無惨が悪いことしたのは本当に申し訳ねぇと思ってる!でも、汀音にとって俺が大切な人だと言ってくれるなら、俺にとって無惨も大切な人なんだ!」
汀音「………………無惨は、私の大切な人を殺したんです。」
ハル「お前の大切な人だってこんなこと望んじゃいねぇだろ!」
汀音「いえ、きっとあと人は望んでいます。きっと無惨が憎いとそう思って…」
無惨「汀音の婚約者は自分から私に殺された」
汀音「は?何言って」
無惨「元は身寄りのない女中を食べようとしたんだ。だが彼奴は身寄りのない女中の代わりに自分が死ぬと、そう言って私に食べられたんだ。」
汀音「でもきっとあいつは無惨を憎んでいて…」
無惨「最期聞いたんだ「俺を憎んでいるのか」と。あいつは言ったよ「私はこれが間違った答えだったとしても他の人のために死ねることを本望だと思います」と」
汀音「そんな…そんな……じゃあ私の1000年はなんのために…」
泣いて膝をついた汀音を、俺はそっと抱きしめた。
有惨「お前の1000年は無駄じゃない。確かに罪なき人を苦しめた1000年は許されるものじゃないけど、俺はお前の味方だから…」
汀音「……ゆ、有惨…様」
俺はギュッと汀音を抱きしめた
汀音「……有惨様…殺してください。きっとあの子と同じ天国には行けないけど、貴方に殺されるなら俺はきっと頑張れるから…」
有惨「…あぁ」
俺は刃を構えた。
ハル「全集中  無の呼吸 終の型  藤」
無惨を倒した時は自分にもこの技をかけた。
この技は痛みを感じない。水の呼吸の干天の慈雨と変わらない原理で動いている。
ハル「今は、ゆっくりおやすみ…汀音」























……To be continued

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