第22話

【番外(?)】キメツ学園体育祭
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2020/03/23 02:53
キメツ学園体育祭…それすなわち戦争である。
毎年、梅団、竹団、そして先生率いる柱団が対抗で競技を競う。
ハル「おらぁぁぁああ!!!梅団優勝じゃぁぁぁ!」
「「「「「「「「「おぉぉおお!」」」」」」」」」
梅団 団長の名にかけて、俺は毎年優勝をかっさらって行きやがる柱団を見下してやるぜ!!!
ちなみに、柱団は先生のみに限られておらず生徒も先生からの推薦があれば入ることができる。ハルは断った(柱怖いので)










放送『最初の競技は、団対抗、借り人競走です』
借り人かー、俺の競技じゃないな…
炭治郎「兄さん!俺行ってくる!」
ハル「炭治郎か!頑張れ!」
炭治郎が出るんかー、他の団は…?
放送『走者をお知らせします。梅団、竈門炭治郎君、我妻善逸君。竹団、モブさん、モブ君。柱団、鬼舞辻無惨先生、煉獄杏寿郎先生。』
え、まって絶対なんかあるよなこのメンツ。
俺このメンツヤバい気がするぅー
てか、無惨は柱団なのね?!教頭だよねあの子?!




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放送『位置について…よーい…ドン!』
その合図で一斉に6人は走りだす。
俺は団長のため、自分が出ない競技中は他の団員と応援にあたる。
それぞれがお題が書いてある紙の所まで行き、題を確認する。
炭治郎「………」
無惨「………」
煉獄「………」
他の選手は一斉に借り人を探しに行ったのに、あの3人は紙を見たまま固まっている。
ハル「え?どした?大丈夫?!」
3人はすうっと息を吸い込み、まるで雷の呼吸並に全速力で駆け出した。
炭治郎「兄さぁぁぁあん!!」
無惨「あにうえぇぇぇええ!」
煉獄「ひかるぅぅうう!!!」
それを聞いた他の生徒は「え、竈門君ってお兄さんいなかったよね?」「鬼舞辻教頭ってこの学校に兄弟なんかいないだろ?誰だ兄上。言い方古い」「煉獄先生のひかるってだれ?彼女???」
その意味を理解しているのはこの周辺で俺だけだろう。
そして、これはなんか捕まっちゃ行けねぇ気がした俺は全速力で反対方向に駆け出した。もちろん呼吸を使った。
30秒後捕まった。解せぬ
公開処刑とはまさにこのこと。
そこら辺からは「え、須賀君って竈門君のお兄さんなの??」「鬼舞辻教頭の兄上ってまさか須賀君?!え、色々おかしくない?」「須賀君って下の名前、ハル君だったよね?誰よひかる」
3人に羽交い締めにされた俺はゴールの所へと連れてかれた。否、連行された。
お題に合ってるかどうかを確かめる人には哀れみの目を向けられた。後で覚えとけ
審判「えーっと…?お題を確認しますね」
まず師範のお題が確認された。
審判「煉獄先生のお題は…『弟子』」
煉獄「あっているだろう!」
ハル「師範っ…!」
ときめいた、キュンと来た。
煉獄「甘露寺か、ひかるか迷ったが、星が一番近かった!」
ハル「師範!!!」
この際、名前の違いは無視しよう。
審判「お題にあっています!正解です!」
そして、審判は炭治郎と無惨の紙をみて固まる。
審判「ええーと…?竈門君と鬼舞辻教頭はお題一緒です…ね。お、お題は…『兄』」
まぁ、そんなこったろうと思ったよ…
でもね?!無惨はね?今世は御館様と双子だからね?双子のお兄さんが御館様だからね?!
あと、俺は炭治郎の兄貴じゃない!
炭治郎「ばっちりあっていますよね?!」
無惨「私が間違っているわけが無い、」
そして聞こえてくる囁き声。「お兄さん?!竈門君と鬼舞辻先生ってなに?!須賀君を挟んで兄弟なの?」「え、どうゆう設定???」「つまり何?理事長と教頭と須賀君と竈門君は兄弟なの????」
これは絶対変な噂が流れるやつですね…終わったわ
ちなみに、今回のお題を作ったのは実行委員の胡蝶しのぶさんらしい。絶対なんかこの人やっただろ?


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ハル「炎の呼吸…弐の型   昇り炎天っ!!」
ピーーー!
放送『只今の梅団対竹団の騎馬戦は梅団が勝ちました』
ふっ、前世炎柱なめんなよ
放送『続いての対決は梅団対柱団です。』
柱団の馬を見てみると、土台は前世で隊士を背負って運ぶ仕事を多くしていたやり手の元隠たち。上は9人の柱だった。
いや、最強すぎん?理不尽すぎん?
ちなみに、柱団の団長は派手神イケメンクソ野郎宇髄だった。長い
だがなぁぁあ!こちとら空手部、柔道部、ウエイトリフティング部、相撲部の奴らを土台にしとるんじゃぁぁあ!
上に乗るのは、炭治郎、我妻、嘴平、村田、栗花落、玄弥、錆兎、獪岳、そして俺!!
いや、あの頃の知り合いほとんど集めた感じかなっ!
ハル「いくぞぉぉぉおお!!」
「「「「「「「「おおぉお!」」」」」」」」




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放送『よぉーい…始め!!』
団長のハチマキが取られた時点で終了のため、俺が乗る馬は後ろに控えていた。
「雷の呼吸」
「水の呼吸」
「蝶の呼吸」
「炎の呼吸」
「蛇の呼吸」
「恋の呼吸」
「花の呼吸」
「霞の呼吸」
「岩の呼吸」
「風の呼吸」
「獣の呼吸」
まぁ、あれだよねみんな記憶持ちで呼吸使えるからってまぁ次元が違う戦いをしよるよね。
騎馬戦でこんなにエフェクトついてるの初めてみたー
ほらみてみて、周りの連中が引いてるよ
そんなことを思っていたら残った馬はお互いの団長のみとなっていた。
宇髄「煉獄の継子さんよぉ、決着付けようじゃねぇか!」
ハル「音柱かなんかしらねぇが、望むところだよ。こちとらイケメンという人種には一泡吹かせるべき使命があるんでねぇ!」
そこらじゅうの男共から歓声が聞こえる「いいぞやったれ梅団!」「イケメン爆発しろ!!」「爆破の神なんかケチらせぇ!」
イケメン爆発しろ同盟の我妻善逸君もきっと俺を応援してくれることだろう。あ、まってアイツ派手神と仲良いんじゃなかった…?ま、いいや
俺は打倒イケメンを目標として、派手神を倒すっ!
しかし、「宇髄せんせー!」「頑張ってくださぁーーい!」「応援してまぁーす!」女子が派手神の応援をし始めた。
派手神許すまじ。
ハル「いくぞぉぉぉおお!!」
宇髄「かかってこいやぁぁああ!」
ハル「炎の呼吸 伍の型  炎虎!!!」
宇髄「音の呼吸 壱の型   轟!!!」




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激戦だった。
最後の最後、俺は派手神のハチマキをとった。しかし、派手神も同時に俺のハチマキをとった。絶対おれの方が早かった。
宇髄「派手に俺の勝ちだな!」
ハル「はぁ?俺の勝ちなんですけど?」
「「どっちが勝ちですか?御館様!」」
御館様「うーん、じゃあ、多数決にしようか?天元が早かったと思う人?」
🙋‍♀️🙋‍♀️
女子が多く手を上げる。解せぬ
御館様「じゃあ、星…じゃないハルが早かったと思う人?」
🙋🏻‍♂️🙋🏻‍♂️🙋🏻‍♂️
俺の方が多い…多いのにっ…!何故だ!何故女子がいない?!
御館様「じゃあ決まりだね、梅団の勝ち!」
勝ったけど…!勝ったけど…!何故!女子が!手を挙げないのだ?!
宇髄「ふん、まぁ派手な戦いで楽しかったぜ!さすが煉獄の継子だわ」
ハル「次こそは!!お前に一泡吹かせてやる!!」
宇髄「は?お前勝ったんだぞ???」





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放送『体育祭最後の競技は…団対抗リレーです』
ハル「おっしゃぁぁああ!俺たちには!雷の呼吸共がついてるんだぁあ!絶対かつぞぉおお!」
「「「「「「「おぉぉお!」」」」」」」
善逸「か、獪岳…おれ心臓がまろびでそう」ブルブル
獪岳「バトン落としたらコロス」
善逸「ひっ…!」



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アンカーは絶対団長と決まっているこの競技。
俺と派手神イケメンクソ野郎はアンカー。
これは速さが自慢の雷の呼吸が2人もいる梅団が有利だよね!って最初は思ってたの
でもね…音の呼吸ってまさかの雷の呼吸からの派生らしいね…終わった
宇髄「騎馬戦の仇討ってやるよ!」
ハル「負けてたまるか!」
頑張れ!頑張れ!俺は今までよくやってきた!俺は出来るやつだ!




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レースは梅団優勢で進んだ。
獪岳は安定で速い。
そして我妻は目をつぶってた。この際細かいことは気にしない。
俺の方が派手神よりも速くバトンを貰った。
宇髄「ハンデだよハンデ!」
派手神は俺よりも遅く走り始めたのに一気に俺との距離を詰めてきた。
こうなりゃやけだ!!!!
ハル「ヒノカミ神楽ぁぁあ!!」
「「「「「「「「え?」」」」」」」」
ハル「炎舞一閃っ!!!!!」
炎舞一閃はヒノカミ神楽の中でも最速の技。
雷の呼吸、霹靂一閃を参考にした技。
みんな思い出して欲しい、俺は炭治郎の元兄貴。つまり、竈門家の者。ヒノカミ神楽は基礎知識として知って置かなければなるまい。




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結果おれはギリギリだったけど、1位を勝ち取った!
宇髄「お前、ヒノカミ神楽使えんのかよ…聞いてねぇ」
ハル「負け惜しみですか?みっともない」
宇髄「なんだとてめぇ!」





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まぁ、なんだかんだでキメツ学園体育祭は無事終了した。番外終わり

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