第5話

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2021/03/06 16:21





部屋を出てから15時間





すぐ戻る気でいたのに全く部屋に戻れなくて





あの時間になってしまった





恋が俺にみせた幻





もうさよならしたから





やっぱり、信じることはあまりにも
辛くて、悲しいことだった





冷めないで





消えないで





何度もそう願ってしまう





もう遅いのに





部屋には彼女の匂いが残って離れてくれない





愛おしい





だからこそ





自分も





彼女も許せなかった





部屋で1人呟いた





太我
太我
ねえ、行かないで
太我
太我
棄てないで、、、





もう彼女は部屋に居ない





縋ったって遅いんだ





誰でもいい





俺をぐちゃぐちゃにしてくれ



















































彼女は昔からおとぎばなしが好きだった





俺はあまり得意じゃなくて





でも今は違う





なんでもハッピーエンドになる
おとぎばなしが羨ましかった





そんな簡単にはいかない





おとぎばなしの主人公は綺麗で





俺は?





錆びた踊り場で回る





きっと少ししか映らないエキストラ





汚くて




誰からも見つけて貰えない





神様たちは他人のまま





信じてみても意味がない




















































数日前の生活が恋しい





あれは全て夢だったのだろうか





なら、覚めないでほしい





こんな辛くて、悲しいこと





本当なら忘れたいはずなのに





なんでもいいから彼女との想い出に浸っていたくて





もう縋ったって遅いかな





もう一度愛を伝えたら元に戻ったりしないかななんて





愛の力で、、、





















































冷めないで





消えないで





そう願ったって遅いのに





太我
太我
愛して?





やっぱり付かない既読





まだ相手してほしくて





やっぱり、馬鹿だよな、俺





太我
太我
ねえ、行かないで
太我
太我
棄てないで、、、




彼女には届かない声





もう縋ったって遅い





もうよくわからない





運命なんてあるのかわからないけど





もしいるなら





誰でもいいから





俺を掬って食べて





いや、あなたじゃなきゃ、、、





誰でもいいよ





俺を潰して舐めて





あなたが大好きなブルーベリーに





今ならなれるのかな





太我
太我
なんであの時、泣いてたんだよ、、、

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