俺には大好きな彼女がいる
今まで何度も別れそうになった彼女
別れを切り出すのはいつも俺からだった
元々、恋愛体質じゃないんだと思う
いきなり恋人という存在が邪魔に感じて
そのままの勢いで別れを切り出す
そんな俺をいつも見放さずに
行かないでほしい
棄てないでほしい
なんて優しく声をかけてくれる
だから俺は彼女が大好きだ
彼女を信じてる
今日の達也くんはなんだかおかしい
まるで、もうノンラビが終わるみたいな
この関係が崩れるみたいな
沈黙が続く
別に気まずくなんかないけど
その後10分ほど好きなYouTuberの話をして
盛り上がっているとあなたが帰ってきた
ピーンポーン
はるも彼女がいて、女絡みは極力避けるようになった
だから、最近はよく3人でいる
いつもの3人
恋人の俺とあなた
そして友達の達也くん
当たり前のこと
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。