あなたside
『ふっかー』
「どうしたー?」
『今日の夜暇ー?』
「暇だけど」
『ご飯食べ行かない?』
「いいよ?」
『じゃあ前行った居酒屋で良い?』
「おん」
夜
「ごめん待った?」
『ううん、今来たとこ』
「じゃあ入ろっか」
『うん』
「何頼む?」
『とりまビール?』
「じゃあビール2つ頼むか」
『うん』
『すみませーん』
定員)どうされましたー?
『ビール2つお願いします』
定員)承知しましたー!
「てかなんかあった?」
『なんで?』
定員)お待たせしましたー!
『ありがとうございます』
『じゃ、かんぱーい』
「かんぱーい」
「でなんかった?」
『なんで?』
「あなたから誘ってくるの珍しいから」
『色々ね〜』
「なんかあるなら話してよ?」
『話して欲しい?』
「できるなら」
『おめでと』
「何が?」
『三十路』
「あぁ、ありがと」
『忘れてた?』
「うん」
『しっかり〜笑』
「でもなんでサシ?」
『だって楽屋で二人で話してると嫉妬するから』
「誰が?」
『亮平が』
「あぁ、、、っては?」
『あ、、、』
「お前ら付き合ってんの?」
『うん』
「いつから」
『去年の私の誕生日から』
「半年くらいか」
『うん』
「メンバーには言わんの?」
『バレるまで隠しとくつもりだったのに』
「笑笑
言わないでやるよ」
『さっすがふっか』
「けど口滑らしたって阿部に言っとけよ?」
『分かってる』
「じゃあそろそろ帰るか」
「彼氏さんも心配するだろうし」
『メンバーの前で絶対に彼氏さんとか言わないでよ?』
「わかってるよ」
『あとニヤニヤしないでね』
「はいはい」
『じゃ、また明日』
「あれ飯代は?」
『もう払った』
「いくら?」
『誕生日くらい払わして』
「ご馳走様」
『絶対に黙っててよ?』
「わかってるって」
深澤辰哉君!!
お誕生日おめでとうございます
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。