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第31話

#31
佐久間side


バタン。という音を立ててドアが閉まる。


「あなたさ」


「ん?」


「阿部ちゃんと会ってたでしょ?」


「うん、会ってた笑」


「何か聞いた?」


阿部ちゃんとあなたが何を話したのか、そんなの俺には関係ないと思ったが、どうしても気になってしまった。



「みなみさんのこととか…」



「…阿部ちゃん言ったのかよ」


「うん」



あなたにからかうつもりはないらしい。優しい顔を俺に向けている。



「…もう大丈夫だよね」


溢れるようにあなたの口から出てきた言葉は、水面の垂らした絵具のように俺の心に広がっていく。


「大丈夫」という言葉に込められたあなたの想いの全ては俺には見えない。



不安げな顔で俺が口を開くのを待っているあなたをそっと抱き寄せて自分の胸に納める。



「…大丈夫だよ」


「私の事嫌いになってない?みなみさんのことも嫌いになってない?」


「うん、あなたもみなみも大好き」


ようやく安心した顔になるあなた。



「私、またさっくんの恋人になれる?」


「うん、なってくれる?」



コクンと頷くあなたを強く抱きしめる。


もう離さない。何があってもあなたを守ると、俺はこの時固く誓った。