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第36話

#36
あなたside


「俺、後悔してました」


24時を回った頃、さっくんと兄が突然こんな話を始めた。


ソファーに座って2人の話を聞く。



「みなみのことばっか考えてて、あなたのことちゃんと見れてなかったなって」



「…大好きだった人が亡くなっても、忘れられるわけ無いよな。大好きだったっていう想いだけが残るんだから」



兄の言葉を聞いて、母のことを思い出す。母はいまどこにいるんだろう。この世にまだいるのだろうか。



「はい…俺、まだ多分みなみのこと好きです」



そう、それでいい。嫌いになんてならなくていい。


そう思ってはいるはずなのに、いざそれを聞くと胸の奥の奥に針を刺された様な感じがする。



兄の顔とさっくんの顔を交互に見る。2人とも優しい顔をしていた。




「いいんじゃねぇか、それで。大介くんはそれだけ一途な人って事だ」



だんだん眠たくなってくる。ゆっくりを目を閉じ、2人の声に耳を傾ける。



柔らかい声が心地よい。



「でも、あなたの事も好きなんです」




「…生きてる人間の中で、あなたが1番好きか?」



「はい、好きです」



「じゃあいいよ。それで。あなたを頼んだぞ」



「ありがとうございます」



2人が話す声が段々遠ざかっていく。




私はスッと眠りについた。