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第8話

#8
あなたside


今日も彼の事を考えながら働く。今すぐにでも彼に会いたいという衝動に駆られるが、今はまだ我慢だ。




次にあったらもう離れたくない。だからこそ、今すぐ会ってしまったら意味がない。




彼の1番になれたら、もう一度彼に会いたい。




いや違う。1番になりたいんじゃない。





さっくんにあなたとして自分を見てもらいたい。





優しい彼はみなみさんを忘れることはないだろう。でも、それでいい。



彼の心の中に、「みなみさん」ではなく、「私」が入ってくれれば、それで…





仕事が終わり、着替えながらスマホを見ていると兄からメールが入っていた。




「迎えに行く。入り口で待ってるね」





相変わらず素っ気ない文章。でもその中に兄の優しさを感じた。





「お疲れ様」



私服に着替え、入り口に行くと仕事終わりの兄が待っていた。




「ありがと」



「ん、帰ろっか」




はい、と差し出された兄の左手を握り店を出る。



「ここのチョコレートケーキ美味しい?」



「うん、モンブランの次に人気だよ」





「マジ?じゃあ今度買いにこよーっと」






クシャっと笑う兄。その笑顔は懐かしさを感じるほどに変わっていなかった。