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第44話

#44
あなたsided


連れて来られたのは予想通り、涼太のレストランだった。



次々と運ばれてくる料理に舌鼓を打つ。



グラスにシャンパンが注がれる。




「改めて成人おめでとう!」




乾杯をして、お酒を飲む。




「ん!あなた!これめっちゃ美味しい!」



「こっちも美味しい!」




2人で料理の感想を言いあっては笑う。




気づけば夕焼けに染まっていた空は暗くなり、街の明かりがキラキラと暗闇を照らしていた。




お酒が弱い彼は、少し飲んだだけで顔を真っ赤にしていた。



それをからかってまた笑う。





「ねえあなた」




「ん?」





無言で外を眺めていたさっくんが声を出す。




「前に来たのってだいたい4ヶ月前なんだよ」




「…4ヶ月、か。色々あったな」



「そうだね、色々あった。」




優しい顔でさっくんが笑う。




私は彼の顔を見ずに続ける。




「この4か月で、大好きな人と一度別れて、1ずっと離れていたお兄ちゃんと再会して…」





私の言葉に、少し神妙な顔つきで耳を傾ける彼。




「また…大好きな人と一緒になれて。大事な日を一緒に過ごせてる」




さっくんがパッと顔をあげる。




「…俺も。大切な人を傷つけて。自分の弱さに気づいて」



「今の自分にとって1番大事なものにも気づけて…」




さっくんは意を決した様に私の目を真っ直ぐ見た。




「俺、あなたが大事なんだ。ずっと一緒にいたいんだ。」



「…何を今更。そんなの私だって」




「これ、書いてくれないかな…?」




おずおずと差し出された一枚の紙を開いて驚く。





丁寧に書かれた彼の名前。




目が熱くなって、視界がボヤける。






「あなた、結婚しよう。」







20歳の誕生日、彼からもらったのは




























































婚姻届だった。