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第22話

#22
あなたside


家にいるのがなんだか落ち着かなくて予定よりも随分早く待ち合わせのカフェについてしまった。



待ち合わせの時間は2時なので、まだ二時間以上ある。



いつもどおり向井さんと談笑し、いつもの席に目をやる。



そこには先客がいた。



少しこわばったような顔で窓の外を見つめる男性。



明るい髪が目立つ、キレイな横顔の人。




「.....さっくん」


ゆっくりと近づいて恐る恐る話しかける。



彼の名前を呼ぶと、驚いた顔でこちらをみた。



「あなた....」



無言の時間が出来る。



「あっ、座って下さい...!」


彼と向かいあって座る。



また無言が続く。




沈黙を破るかのように向井さんが飲み物を届けに来る。



「アイスティーとぉ、アイスティーになりまーす」



テーブルに飲み物を置いた向井さんは戻るときにそっと「がんばってな」と口を動かした。




「今日、来てくれてありがとうございます。」


「こちらこそ...」


なかなか視線が交わらない。



これじゃダメだ。



大きく息を吸って彼の目をじっと見つめて口を開く。


「あっ、あの!」


声が裏返ってしまうが気にしない。


「はい...?」


「敬語...やめませんか?話したいです。その...前みたいに。」



変な日本語になってしまった。「前みたいに」を少し強調させる。



「そ、そうですよね...じゃあラフに話しましょ...!」



お互いに探り探り、と言った感じだ。



私達はゆっくりと、お互いのことを聞き出し始めた。