無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第30話

#30
あなたside

勢いよくドアを開けると、そこに立っていたのは阿部ちゃんだった。


「え、あなた!?」


「阿部ちゃん!」


奥から「阿部ちゃーん?」と叫びながらさっくんが出てきた。



「え?」


状況が飲み込めないらしく私とさっくんを交互に見る阿部ちゃん



「で、どうした??」


そんな阿部ちゃんに構わずさっくんが声をかける。


この状況を説明してはもらえないらしいと悟った阿部ちゃんは、いつもの爽やかな笑顔に戻った。



「これ、忘れてたから届けに来た」


阿部ちゃんが差し出したのはさっくんのお財布だった。


「あ、ゴメンありがとー!お茶でも飲んでく?」


「いや、これから仕事だから遠慮するよ」



何事もなかったように帰る阿部ちゃんは、ドアが閉まる直前に私に向けて下手くそなウインクをした。