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第35話

#35
佐久間side


平気なフリをしているが、アルコールがあまり得意ではない俺は上手く頭が働いていなかった。


だから、と言ったら言い訳のように聞こえるが、俺は初めて会ったあなたのお兄さんに心の内をなんの躊躇いもなく打ち明けた。


「俺、後悔してました。みなみのことばっか考えてて、あなたのことちゃんと見れてなかったなって」


照「…大好きだった人が亡くなっても、忘れられるわけ無いよな。大好きだったっていう想いだけが残るんだから」


「はい…俺、まだ多分みなみのこと好きです」


不安そうな顔で俺とお兄さんを交互に見るあなたが視界の端に映る。



照「いいんじゃねぇか、それで。大介くんはそれだけ一途な人って事だ」



「でも、ちゃんとあなたの事も好きなんです」



照「…生きてる人間の中で、あなたが1番好きか?」




おかしな質問に聞こえた。「生きてる人の中で」という言葉。




「はい、好きです」



照「じゃあいいよ。それで。あなたを頼んだぞ」



「ありがとうございます」



照「タメ口で話そうぜ。照でいい」


「よろしくな照。俺のことは好きなように呼んで」


照「じゃあ佐久間で」


「苗字かよ笑」


照「いい苗字じゃねえか」


「そうか?よくある名前だけど」


照「…いつか、あなたも佐久間になる日まで、佐久間って呼ばせてくれ笑」



「わかった笑」


照「佐久間」


「ん?」


照「頼んだぞ」


「…任せろ」




ふと、あなたを見る。




彼女はソファーですやすやと眠っていた。