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第1話

プロローグ
……こんなこと言ったら笑われるかな。あなたにはまだ早ぇよって相手にされないかな。

でも、ダメ。あんなの見ちゃったら、黙ってるなんてムリ。

「ハルアキくん!」

「お、おう?」

「ハルアキくんが好き!私と付き合ってください!!」

ハルアキくんの襟首をがしっと掴んで、遠くからの雑踏にかき消されないよう真正面から叫んだ。

そして恥ずかしさで真っ赤になる私に、ハルアキくんは視線を逸らしながら言った。


「……悪い。好きな奴がいるから」



こうして、私の初恋はあっけなく幕を下ろした。










――かと思われた。