第4話

三話
「えー、9時30分まではHRなので……係決めするぞ」

ハルアキくんの急なタメ語に、えっ、とみんなが一斉に戸惑った表情をする。

「ん?どうしたお前ら。俺の素はこれだぞ」

「センセー、キャラ変わりすぎじゃないっすか?」

野球部の男子がクラスメイトを代表して発言した。

ハルアキくんは笑って言う。

「ダメか?」

元々顔が整っているだけあって、その聞き方はグッとくるものがあった。

顔よし、スタイル抜群の若い先生。――つまり、ミーハーな女子生徒の大好物である。

「ダメじゃないです!!」

ガタンッと女子の誰かが席を立った。

ハルアキくんは一瞬ビクッとして、それから爽やかに笑った。

「ありがとな」

席を立った女子は頬を赤く染めてこくこく頷き、着席すると後ろの席の女子と小声できゃーきゃー話し始めた。

……ハルアキくん……タラシかよ。

「あなた。4年ぶりだな」

呆れていたら突然名前を呼ばれ、驚くのと周りがざわめくのがほぼ同時だった。

「えっ、名前呼び捨て!?」

「教師と生徒ってやばくね……?」

「朝からすげえな」

あらぬ誤解が生まれている……。

安心してください。4年前にフラれてますよ。