第2話

一話
4月8日。

2-1の教室に足を踏み入れる。

きょろきょろと教室内を見回せば、やはり登校していた私の友達。

「真帆(まほ)!」

「あなたっ!!」

お互いがお互いへダッシュして、ぶつかると同時に抱き合う。

「同じクラスー!!やったね!!」

「それなああ!!あなたと離れたらどうしようかと思った……文系3クラスあるし……」

「私もだよ……昨日胃薬飲んだもん……」

「嘘つけ」

「さすが親友」

そんなコントのようなやり取りに、たまたま近くにいて聞いていたらしい女の子が小さく吹き出した。

話したことがない子だ。二人でちらりと見ると、その子はハッとしたような顔をして慌てて俯いた。

なんか、あの子とは仲良くなれそうだ。

「そういえばあなた、私たちの担任の名前見た?」

「え、見てない」

他の高校はどうか知らないが、私の高校はクラス表が1クラスにつき1枚あって、そのクラスに所属する生徒全員の名前と担任の名前が書いてある。

小学校や中学校と違い、担任誰だろ!?みたいなドキドキ感はない。

「なんで?」

「いや、見たことない名前だったからさ。多分新任だね」

「まじかー若いといいなぁ」

「あんた正直だね」

真帆がまぁ同感だけど、と笑った。

その時、ちょうど8時半のチャイムが鳴った。高速で真帆と別れて席に着き、担任の到着を待つ。

扉が開かれるのは、案外早かった。