第14話

十三話
その後、私はくじ引きで一勝、ハルアキくんはヨーヨー釣りで一勝して、勝敗は二勝三敗。

依然として私が負けていた。

「もう勝負するやつねえなー」

「ま、待ってまだある!まだあるはず!!」

負け越しは嫌で、必死に周辺の屋台を見回す。そんな私の様子に、ハルアキくんが「本当負けず嫌いだな」と笑った。

ふと、見覚えのある姿が前からやってきた。

「……あ」

「あれ、あなた!?」

隣にいた子に一つ声をかけて駆け寄ってきたのは、私が今日の祭りの誘いを断ってしまった真帆だった。

なんとなく気まずい空気が流れる。

完璧に私が悪いので、先に謝ることにした。

「ごめん、あの時は行く気がなかったんだけどハルアキくんに誘われて……」

「あ、そっか。宮野先生と幼馴染みなんだっけ」

『宮野先生』。

私は頭から冷水を浴びせられたような気分だった。

――そうだ。ハルアキくんは今、私の『担任』なんだ。


幼馴染みの『ハルアキくん』じゃないんだ。