第3話

二話
前の扉から入ってきた、私のクラスの担任は――

「おはようございまーす」

「……え」

思わず声を出してしまい、慌てて口を覆った。

幸い誰にも聞こえなかったようで、みんな担任に釘付けだった。

……嘘。なんで、ここに。

「よっと」

担任は脇に抱えていたファイルの束を教卓に置いて、教室全体を見渡した。

「では改めて。皆さん、おはようございます」

「「「おはようございます」」」

周りがみんなそう返す中、私だけは口を開けずにいた。

別人だと思いたかった。でも、どう考えても教卓の前に立つこの人はやっぱり本人で。

4年前、中学一年生だった私をフった――

「今日から皆さんの担任を務めることになりました、宮野(みやの)春明(はるあき)です。よろしくお願いします」



――ハルアキくん、だ。