オムライスを作るよ!
フライパンに火を掛け温めている間にご飯、トマトケチャップ、調味料、玉ねぎ、を用意し、下準備をする
お好みでソーセージやネギなんかも入れても美味しいかも
玉ねぎをフライパンで炒め、きつね色になってきたらご飯を入れる
私は少しおこげがあった方が好きだから普通より長めに…
ご飯と玉ねぎがいい感じに、なったらケチャップと調味料を入れ、よく混ぜながら炒める
出来上がったらご飯の方をお皿に盛り付ける
ササッとフライパンを洗って火に掛けもう一度温め直す
その間に卵をといておくと後が楽
『良い香り~』
とご飯をつまみ食いしようとした手をはたく
「まだ卵のって無いでしょ?あ、それと卵どうする?」
オムライスの卵は固さで変わる……これがまた奥深い
『ん~……おまかせで』
「ん、おまかせね」
卵をフライパンに入れるとジュワ~という音と共に火が通っていく
そして、卵に少しずつ空気が入ってきたところで火を止め盛り付けてあるご飯の上にそっと乗せる
ここ大事
ここの卵でオムライスの見た目が決まる為気は抜けない
だって卵がグチャグチャだったらいくら美味しそうでもいいか居りがしても少し食欲が失せるでしょ?
だからここは慎重に………
「『いただきまーす』」
予定通り上手く出来たオムライスを2人でいただく
無口で食べる藤宮はとても美味しそうにオムライスを頬張っていた。そして一言
『相変わらず食欲をそそるように作るよね』
「ま、オムライスは卵が命ですから」
私はそう言ってから一口…また一口と食べ進めていった
一口食べると上に乗った卵がジュワっと溶け、下のケチャップライスとマッチする。
食べ進んでいくと入れておいたソーセージのジュワっと感に玉ねぎの甘味が口いっぱいに広がる
うん。これは美味しい
私が食べているとまた藤宮が一言…
『食えればなんでもいいじゃん…』
そう彼は、ここ数年…まぁ私と会わなくなったぐらいの年から藤宮はご飯はいらない主義?になっていたらしく、まともな食事を取っていなかったらしい…
なんでも“他のが食えなくなった”と言っているがなんの事だがさっぱりだ
「と言っても食べなきゃ栄養回らないよ?」
『いや、栄養食材でいいじゃん……』
「いやいや....それでも足りないでしょ」
『・・・“実玖”のなら食べる………』
「はぁ??何言ってんの?」
『嘘じゃないよ………?本気だよ…』
「ほら冷めるよ」
久々の名前呼びでビックリしたが……
その後の言葉の方がビックリした…
『“本気だよ…”』
最悪にも耳は昔から良かったから聴きたくなかった音でさえ聴こえてしまう
多分今顔は真っ赤になっていると思う……
それを隠すように私はオムライスを口に運んだ………
それ以降味はあまり分からなかった……