第8話

第7話
30
2024/03/11 09:06
あれから2週間たったけど、

最近藤宮の様子が可笑しい…
いや、元々可笑しな奴だったけど()


という今日もバリバリ社畜してます!

そして今、夜なんです…
そう、定時で上がれなかったんですぅ

いや、まだ残ってる人は居るよ?まぁその中には藤宮も居るけど…あ、


『何してるんすか?はよ終わらせて帰りましょ?』

「いや、あとこれとこれが残ってて……」

『はぁ…こっちは出来ないんでこっちやりますね』

「え!?いいよいいよ!自分でやるから」

『だって終わらないでしょ?(笑)』
『大丈夫ですよ任せてください』

「うぅ………」

一応先輩として不甲斐ない…



パソコンの音が鳴り響いて早1時間ーー


『「終わったぁぁぁ!!」』

時間を見ると10時を回っていた…
う~ん…明日の仕事は午後からだし…


『「先輩/藤宮」』

「あ、どうぞ?」

『あ、いや……』

「いや、暇なら飲みいかない?って言おうと……」

『奇遇ですね俺もです』










「ぷはぁー!やっぱり仕事終わりの生は最高!!」

喉に苦い炭酸が通っていくのが分かるだが、それがとても旨い

『飲み過ぎないで下さいね?てか2週間ぶり?』

「そーだね!」


私達は会社を出て駅近の居酒屋に来ていた
前のラーメン屋も良かったが、今日は居酒屋にしようということで居酒屋にした
[ はい!唐揚げと枝豆! ]

「ありがとうございます」

[アレ?浅雛?]

「え?あ~!水澤!!」

[懐かしいな!何時ぶりだ??]

「え~?3,4年ぐらいじゃない?」

[じゃ!俺仕事中だから!]

「頑張ってね~」

[おう!]
まさかここで大学の友達に会うとは思わなかった…ビックリした…


『誰?今の……』

「あ~ごめんね水澤は大学の友達だよ」

『へぇ~?』

「それにしても水澤…なんか…」

『枝豆!食べよ?』

「え?あ、うん そだね」
心なしか藤宮の声が低いような……?
まぁ考えてても意味がないので唐揚げにレモンを掛ける

『あ、掛ける派だっけ?』

「あ、ごめん何も考えずに掛けたわ……掛け無い派だった?」

『いや?俺も掛ける派』

「あ、よかった……」


ピロン
『誰?』

「誰だろ…あ、」
水澤だ……

“今日一緒に帰らね?”

                  “どうした?”


“いや、久々に話してぇなって”


           “いや、まぁ…確かに久々だけど”
てか何で連絡先知ってるんだ……?
いや、交換してたわ…()
                “また今度でもいい?”
“話したい事あったけど…まぁいいや!”


“じゃあ今度な!!”

                “うん…!ごめんね”


“いや、急だったからなこっちもごめん”


『・・・誰?』

「え?うちのお母さんだよ?」

『・・・あっそ…』

「あ~!」

『なに…?』

「唐揚げ冷めちゃってるじゃん!何で食べないの」

一緒に食べた方が美味しいじゃん((ボソッ

「え?なんて??」

『なんでもないっ!』

「ムグッ?!」
唐揚げを口に放り込まれるしかも結構でかいのを………


へっほ!はひふんほ!?ちょっと!なにすんの!?

『唐揚げ食わせてあげただけ…てか食べながら話すなし』

確かにそれはそうだな
「はい…」
言われてしまったので口に放り込まれた唐揚げを味わう

意外と冷めてなくて、一口噛むとジュワッと肉汁が口いっぱいに広がる

この鼻から少し抜けていく感じのニンニクも唐揚げならでは!って感じでとても美味しい

しかもレモンが掛かっているから少し酸っぱい………
でもこれは唐揚げにレモンを掛ける人限定だが、レモンを満遍なく掛けるのは難しいのでレモンの味があったりなかったりする部分がある

でもそれが美味しい
唐揚げを食べ終え生ビールを飲む

「いや旨っ…」

唐揚げと生の相性はとてもいい…

いや、枝豆とかでも相性いいけどね?


って……
「おいー!」

『なに?』

「なーに1人で枝豆食べてんだよ!!」

『え、だって唐揚げ食べてたじゃん』

「まぁ…てかここの唐揚げ美味しいよ」

『ほんと?じゃあ貰うわ』

「どーぞどーぞ!」

『っ...』



「ん?どうした?食べないの?」

『いただきます』

気付かぬうちに夜は更けていった




プリ小説オーディオドラマ