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数日後
学校に行くと、テヒョンがいた。
テヒョンはどうやら私だけ覚えてない…らしい。
👧 おっはよあなた!…って、どうしたの。
🍀 おはよ…いや、何もないよ?
だめだ
元気に、明るく。
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元気に明るくしたかったけど、やっぱ出来ない。
だって、いつも昼休みに来てくれるのに来ないし、話しかける事なんて絶対出来ない。
すると、頭をベシッと叩かれた。
🍀 いった!ってじょんはんか。
叩いたのはじょんはん。
👼 なんか今日元気無いな
🍀 そう?特に何も…
👼 嘘だな
🍀 嘘じゃ無い
👼 嘘だ、顔に" テヒョンが私を忘れた "って書いてるよ。
🍀 …あんた知ってたでしょ。
知ってなかったら分かんないよ普通。
そんな詳しいこと。
👼 …うん、知ってた。
🍀 やっぱ…
👼 でも、だから?って感じ
🍀 は?
👼 だって、お前がそうやって落ち込んでたら思い出さないかもだし、前向きにしときゃいいじゃん。
👼 もう一回、恋してみろよ。
🍀 …ふっ
私は笑いが出てしまった。
👼 何笑ってんだよ、はずいじゃん。
🍀 だって、最近じょんはん素直なんだもん。
👼 うるせばーか
🍀 ばかじゃないー
なんか、元気出た。
そうだよ、私が落ち込んだって意味がない。
もう一度、恋をするんだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!