七瀬花梨と調べて、
色んなページを調べた。
そして、
私の中で、何かが割れて、
崩れる音と同時に、
全てを思い出した。
割れて崩れた音の後に、
すぐに見えたのは…
狐の仮面を、被った女の子。
女の子の狐の仮面は、
粉々に割れて、散らばった。
そして、仮面の下は、
私だった。
『ありがと』
こう言った。
きっと思い出した理由は、
七瀬のつぶやきだ。
東あなたにいじめられてた
というつぶやき。
確かに、妙な隙間がある、
変な構成だとは思った。
だけど、その隙間を、
五十音で当てはめると、
“ 武楽、潰す ”
だった。
この暗号は、
よくさとみが使う簡単な暗号だ。
なぜ七瀬が?
まぁ、そんな事は、どうでもいい。
どうする?
私はこれからどうしたらいいの?
アイドルとして、活動してもいいの?
もう、今更遅いのかな…
でも、それでも、
私は6人と一緒に居たい。
だから私は、
ジャニーさんの所に行く事にした。
ジャニーズ事務所
こうして、
私は急いで会場に向かった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!