不在着信を見たあなたは、
仕事に行くか、行かない、
迷ったけど、
あくまでも、芸能界では、
そこそこ真面目ちゃんを、
通してる訳だから、
行かない訳には、いかない。
それと、今家には、
私以外誰も居ないみたいだけど、
皆は、仕事だろうか、
学校だろうか…
まぁどちらにしろ、
ひとまずスタッフさんに、
謝らないと。
正直、今は誰にも会いたくなくて、
1人で居たかった。
人なんか、信じちゃいけない。
そう分かっていながらも、
どうしても誰かに頼ってしまう自分が、
情けないし、何かもどかしい。
1人で溜め込んだらダメ
とか言うけど、
最終的に裏切られるなら、
やっぱり1人の方がマシ。
辛かった、
6人にあぁ言われて。
言って欲しくなかった。
だって、大好きだもん。
King&Princeの6人が。
そう思いながら、
不在着信に入っていた音声の場所に、
向かった。
そして、ビルの、五階の、
会議室の様な場所に入る。
私は、数名の関係者の方に、
心から謝った。
しっかり、斜め45度に、
頭を下げて。
記者の方が私に見せている、
画面には、
「東 あなた、熱愛を認める」
の文字。
違う、あれは合成映像なんだって…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。