次の日…
私は、起きてから久しぶりの学校に行った。
本当は、あの2人の事もあるし、もっと早く行きたかったんだけど、仕事がありすぎて行けなかった。
それに、今日もカメラがあるだろうから、恐らく無理だ。
でも、皆さん、覚えてますか?
半年前、死にそうになる直前に、女子から水をかけられた事。
そういえば、風邪引いてたな
だからもし、カメラ回ってる時にあんな事があったら、マジでシャレにならない
まぁ、もし起きた時はシャレにするけどww
でもそれで私じゃない、メンバーに何かしたら、マジで許さない
それは学校に行くにあたって、私が自分の中で誓ったこと
まぁ、普通に誰かがメンバーを傷つけようとするなら許さないけど
そして、学校にて…
今日は、テレビも居るし、足の事もあるから、皆と一緒に車できたけど、教室の前まで来て、私は足を止めた
本当は、先生の所に行くんじゃない。
屋上に行く。
別に、殺されそうになったからって、怖くない。
そう思ってるのに…
体は、嘘をつかないらしい。
ずっと、ずっと、怖くないそう言い聞かせてるつもりなのに…
体は、教室に入ることをどんどん、拒否していく。
そして、どんどん教室から離れていく。
あぁ、スタッフさんもおいてきちゃった。
早く戻らないと…
これ以上皆に心配は、かけさせれないから。
そしてまた屋上に入る扉の前で、踏みとどまった。
“ここに入ったら、もう教室には戻れない”
そんな気がした。
分かってる、別に私が来たって、誰も喜ばない事ぐらい。
でも、ここで負けたら、向こうの思うつぼだから。
そういうのは嫌い。
相手の思うつぼにハマりたくないから。
行こう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!