第609話

お気に入り900記念の番外編8
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2020/08/11 02:35




その後、何があったのかはよく分からない。







でも、気づくと私は家にいて、

お母さんと、お父さんから話を聞いていた。












お母さんとお父さんは、

世界的にも、大分有名で、

強いヤンキーだということ。




私の周りにお友達が寄ってこないのは、

恐らく、お母さんとお父さんのせいだということ。


























そして、恐らく私は、

お母さんの目の良さと、

お父さんの耳の良さを受け継いでるということ。













それを聞いた私は、

ただ、お母さんとお父さんを、

カッコイイと思った。





だって、お母さんとお父さんは、

ヤンキーだからと言って、

私のことまで殴る訳じゃないし、

普通に優しい親だったから。





お友達には優しくしなさい。


お母さんはよくそう言っていた。






お母さんとお父さんは、

ヤンキーと、親、

その区別がしっかりついている、

ちゃんとした人。














私は、小学5年生で、

そう確信した。












そして私は、両親のような人になりたくて、

武道を教えてもらった。






































それから2年。



私は中学1年生になった。






そんな時、お母さんとお父さんは、

急にヤンキーを引退した。








あまりにも急だった為、

私も大分戸惑ったが、理由を聞くと、

“負けたから”

その一点張りだった。






えっ?負けたことなかったの?



そう思ったが、それはグッと飲み込んだ。






“誰に?”



と聞くと、




“女の子”

“さとみと同い年の、この近くに住んでる女の子”




と返ってきた。









私は、凄く驚いた。




お母さんとお父さんが、

私と同い年の、女の子に負けた…?





いや、有り得ない。




お父さんとお母さんは、強い。









なのに負けた…?













私は、興味が湧いた。




お父さんとお母さんを倒した、

その女の子は誰なのか?



どれだけ強いのか?







そして、ちょっとした復讐心もあり、

私は、その女の子を探し始めた。












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