数年前…
これは私が、1人で歩いている時だった。
1匹狼だった私には、
弟子とかどうでもよかった。
でも、いつの間にかこうやって、
グループを組んで、
世界一までとった。
ほんと、不思議なもんだ。
ふと思い出した過去に、
あぁ、何で美桜は私なんかに話しかけてきたんだろう…
と思う。
美桜は、全然ヤンキーっぽくなくて、
どちらかというと、
それこそ真面目ちゃんというか、
清楚で、可愛かった。
何でそんな人が、
私に話しかけてきたんだろう…
私とグループ組んだせいで、
学校は退学、高校にも行けず、
今となっては、洗脳までされている。
あぁ、人の人生、
思いっきりぶち壊してんじゃん…
その後、また授業をサボり、
6時間目の終わりのチャイムが鳴っても、
私は教室に戻らなかった。
そして、気づけば、
ほとんどの生徒は、学校から帰っていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。